こんにちは、める妻です。私のアマプラアカウントにおすすめで出てきたアーカイヴと言う映画を視聴しました。表紙をみると、いかにもなB級映画の雰囲気が漂っており、視聴する気が起きませんでした。ところが、アーカイヴが面白いと言う動画がYoutubeで流れてきたので、ほんとかよ〜?と思いながら、期待をせずに視聴しましました。
おすすめ度★★★★
人によっては星5だし、人によっては星3だな〜と思ったので星4つにしました。決定的な理由については後でお話しします。
結論、面白いです!期待以上、いやこの表紙とロボットの初期デザインがイマイチ(私に刺さらなかった)なせいで期待値低めでしたが、映画は面白かったです。伏線が散りばめられていたり、あれ?これはどういうことだろう?と途中でストーリーに疑問を感じたり、全てが嘘のように感じて混乱してドキドキしながら見ることができる映画でした。最初はちょっとまったり気味にストーリーが進むので退屈に思ってしまうかも知れませんが、映像は綺麗だし、出てくるロボットも可愛いので、冒頭はぼーっとしながら視聴してもいいと思います。ただ、最後まで観たあなたは、あれ?あそこの場面て・・・ともう一度あのまったりとした冒頭を見返したくなるような映画でした。愛がテーマの一つだと思うので、男女がイチャイチャするシーンは多少ありますので人によっても家族との視聴は避けた方がいいかも知れませんね。
なぜ人によって3、5なのかというと、こちらのストーリーの最後はわかる人は勘づいてしまう結末だからです。私は、何かの媒体でこちらと似たようなストーリーを見てしまいました。なので、あ、あの流れか・・・と勘付いてしまった時は、ちょっとだけ物語がつまらなく感じてしまいました。あまりない結末だけど、このパターンを想像できなくもないので、映画・小説好きな人は逆に冷めてしまうかも知れないと思いこの点数にしています。
アンドロイド、AI、レプリカ系が好きな方は楽しめる映画です。ただ、アクション要素はほとんどなく、刺激が足りないように感じる方はいるかと思います。真っ白な雪景色の山梨は美しいですが、序盤は単調なので少し飽きてしまう方もいるでしょう。ただ、ちょっとしたカットにも伏線が隠されていたりするので、そういう楽しみを持ちながらゆっくり映画を楽しむのも良いかと思います。
ストーリー
ロボットを研究している主人公ジョージは、山梨県の山奥の施設でアンドロイド研究に勤しんでいました。しかし、彼が務める会社からは成果が出ていないことを咎められておりましえた。死んだ人間の意識を一定期間繋ぎ止めれられるシステム『アーカイヴ』を使用して妻と交流をしていました。ジョージは、亡くなった妻のジュールの記憶違法に取り出し、妻の記憶をアンドロイドに移そうとしていたのでした。会社から成果を上げていないと言われていたジョージですが、実は高性能な人型のアンドロイドが完成目前となっており、妻ジュールにそっくりな容姿に作り上げようとします。完成目前で、彼が違法に行ったことが会社にばれてしまい・・・
ここが好き!ここが気になる!(ネタバレあり)
妻ジュールが美女
交通事故で死んでしまった妻がとても美しい。回想シーンで妻が登場するのですが、ジョージとのやりとりは胸を締め付けられるものでした。ジョージが完成させたアンドロイドJ3、最初はフリーザとかスケキヨ風の不気味な見た目をしていましたが、次の段階で人間ような身体に作り替えました。肌は真白ですが、見た目は妻にそっくりです。ジュールの記憶が残っているのか、眠っているジョージに抱きつこうとするシーンがあります。ジョージは非常に動揺しながら彼女を拒みます。彼が作ったJ3もジュールのオリジナルデータを用いて作っているはずなのですが、そのへんがよくわかりませんでした。
J1、J2が愛らしい
J1は言葉は喋れないものの、ジョージを慕っている子供のような動きで可愛らしいですし、J2は少し思春期くらいの嫉妬心が芽生えた少女のようです。J1もJ2もジュールのデータを元に作っているので、全てジュール。だから彼はJ1もJ2も、妻にそっくりなJ3も愛さなければなりません。ただ、より人間に近づいたJ3にジョージは夢中で、J2に構ってあげません。彼女を冷たく突き放し、J2が一人で彷徨うシーンは胸がギュッと締め付けられました。J2の足を奪い、J3に付け替えたことに対しJ2は非常に落胆します。”私を改良してよ”という言葉はJ2の嫉妬や悲しみを表していました。
全て夢の中?なんで色々できるのだろう
最後のラストシーンで、実は亡くなっていたのはジュールではなくジョージであることが明らかになります。アーカイヴの仕組みがよく分かりませんが、葬儀場にいくと個人と電話ができると言うシステムで、最後の電話が終わると埋葬を行うみたいです。死んだ人の脳みそを何かしらに繋ぎ止めている状態なのでしょうか、どんな仕組みなのか気になります。
冒頭、ジョージはジュールと会話していましたが、ジュールは終始悲しそうでした。最初は、自分が死んだことを悟っているから悲しそうにしているのかと思いました。ジョージが、ここは綺麗なところ、と話したのも天国が綺麗だと話しているのかと思い安堵したのかも知れませんね。
しかし、死んでからも現実のようにずっと働かなければならないのは大変だと思いました。死んだらハリーポッターで出てくる列車のようなところでぼーっとあの世行きを待ちたいものです。
夢の中だとしたらあの妻そっくりのアンドロイドも彼の空想だったのでしょう。最後に妻のデータを埋め込んだ後、J3は本当に妻になったのか、それとも妻に成り切ろうとJ3が演じていたのか。電話を取らないでと言ったのは、これが架空の世界だとわかってしまうからだったのか、謎は深まります。
序盤、丁寧に描かれていただけあって、夢オチと言うラストは少し残念に思いました。死後の世界というものがあって、契約が終わってもお話が終わらないとか、他の世界線があってもよかったかな〜と思いました。