こんにちは、本日は”悪魔の棲む家”シリーズのリメイク版、悪魔の棲む家（2005年）をAmazon Primeで視聴しました。
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あらすじ
ラッツ家は母、息子2人と末娘1人と継父のジョージ（ライアンレイノルズ）。母のキャシーは新居探しに意欲的。歴史が深く広く立派な屋敷を破格の値段で見つけます。そう、それが悪魔の棲む家です。引っ越した家族は、素敵な家で楽しく過ごしますが、末娘のチェルシーがジョディという女の子の声に導かれて不可解な行動を取ったり、子供達が怪奇現象を目撃する。継父のジョージは、「捕まえろケッチャム、殺せ」という奇妙な声が聞こえるようになり、幻覚を見るようになって精神状態がおかしくなっていった。
おすすめ度★★★
ホラーが好きな人にとっては、予想がつきやすい展開で、そこまでびっくりするようなシーンはありませんでした。描写もグロテスクなものは（ほとんど）なく、そういった映像が苦手な人でも受け入れやすいと思います。この映画で魅力的なのは、ジョージの精神状態が壊れていく様子。ジョージを演じるにはデッドプール、ブレイド３でお馴染みのライアンレイノルズ。優しい父、家族として認めてもらえない寂しさを感じる父、呪われて自我を失っている男の描写がとても上手だと思いました。精神が壊れていく様子は恐怖を感じました。
ネタバレあり・気になるところ
事故物件は告知事項だろ！
日本だと、殺人事件があった家は告知事項として表示されます。海外では殺人事件があっても事前に記載されないのでしょうか。それを知ってて家を見るのでは印象が大きく異なりそうです。家を見終わった最後に殺人事件のことを話してくれましたが、聞かれなかったら言わないつもりだったろ！殺人事件があった家には犯人がまた戻ってくると言われます。霊的なもの懸念する人もいるので、どんな事件があったかは事前に調べなさいよ！と思ってしまいました。歴史がある古い屋敷なので、そりゃ誰か死んだり、殺されたりは怒ってもおかしくないですが。
ジョディちゃんは何がしたかった・・
序盤から登場するジョディちゃん。チェルシーとお友達になります。彼女は家族殺害事件の被害者で、クローゼットに隠れていたところを銃殺されてしまいました。お友達が欲しいのか、チェルシーをあの世へ連れて行こうとします。一方で、ジョージを悪い男として嫌ったり、母であるキャシーを良いママといったり。寂しいならみんな殺しちゃえばいいのに。フラー映画に出てくる亡霊ってそんな感じ。でも、家の悪魔に動きを拘束されているシーンがあったので、この家の悪魔とは仲間ではなさそう。友達になったチェルシーのために悪魔に立ち向かうか、家に留めておくために悪魔側につくか。どっちかの動きがあると思いましたが何もなく。ちょっと残念でした。最後、彼女は家の地下に引きずり込まれてしまったので、ケッチャムに囚われてしまったのでしょうか。
先住民のところをもう少し詳しく
ケッチャムというのは、地下室で先住民を拷問し、自分の喉元を切って亡霊になった人物。グロ好きとしては先住民の拷問とかその辺が出てたらちょっと面白かったですね。途中で出てきたゾンビみたいな気持ち悪いのはあれは先住民の死体なのでしょうか。
声がケッチャムなら、捕まえろケッチャムっていうのは変じゃないですか？ジョージのことをケッチャムに見立てているのかしら。
ケッチャムという名前は、イギリスの死刑執行人の名前でもあります。彼は、斧の腕が悪く、何度も首を切る必要があったとか。ギロチンが利用されたのも、一発で首を切り落とすことができて、死刑者も執行人も苦痛を感じないからです。ケッチャムがわざと下手くそな斧の使い方をしているかはわかりませんが、もし痛ぶるために浅く斧を入れているとしたら、先住民を拷問したというケッチャムという名前はしっくりきます。
ジョージがなかなか死なない
ジョージが完全に自我を失い、家族を襲うところ。屋根から落ちても起き上がるし、殴られても目を覚ますし、呪われているとはいえただの人間なのに強すぎでは？
ちょっとわかりにくかったのが、ジョージが見てる幻覚と現実。ジョージが地下室で見たものは完全に幻覚？。妻を殺すシーンの後、ジョージがハッとして俺を殺せというシーンは、ジョージがキャシーを殺してしまったのかと思いました。
一番活躍したのは母
わがまま息子、怪しい友達の声を聞いちゃう娘、意気地無し神父、呪われちゃう夫。母のキャシーのみ強くてみんなを守るために奮闘していました。父親置いてさっさと子供と逃げろよ！と思いましたが、ちゃんと挙動不審なジョージを心配し、我を失ったジョージも殺さずに救出しました。息子や娘が新しい夫ジョージのせいで命を危ぶまれている状況で、冷静に対応できるのは立派！
以上、悪魔の棲む家レビューでした。グロテスクなシーンは少ないし、びっくりするような描写もほとんどないので、ホラー映画初心者の方にも視聴しやすい映画だと感じました。
